イスチの減速するブログ
カングースタイル(仮)
NSビル。地上30階。すげー吹き抜け。
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9月4日。
都内の炎症性腸疾患の患者会主催の医療講演会に来てみました。
スポンサーの製薬会社さん、ボールペンありがとう。
今回は、珍しく潰瘍性大腸炎に絞った内容。
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講演は、慶応大医学部の先生。穏やかな語り口がステキです。
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↑では、「そもそも炎症とは?」をルーツに遡って解説。


rubor(発赤)
tumor(膨張)
color(熱感)
dolor(疼痛)


の4徴を提唱した、celsus(ケルズス)というローマ時代の医学者の言葉。
これは、今もって臨床医学の大原則として息づく概念だそうです。


これに加えて、Galenus(ガレノス)という古代ギリシャの医学者が、
5つ目の、Functio laesa(機能障害)を加えたそうですが、
具体的にこれに当てはまるのは、例えば関節リウマチとか、肺炎とか、脳炎とか。
あー、なるほど。


他に印象に残ったのが、、、
「潰瘍性大腸炎の症状で軽視されがちなもの」、という視点。
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「重症」とは?「中等症」とは?「軽症」とは?「寛解」とは?を、
臨床的に定量評価する指標として、CAI(Clinical Activity Index)という
ものがあるらしいのですが、その評価項目の中で比較的重視されている項目が
ある一方、比較的軽視されてしまっているものもある、というのが先生の指摘。
重視されているのは、一日の便の回数や、腹痛の有無や程度だと思うのですが、
患者目線で言えば、それだけで判断できるものでもないし、
病態はもっと多様だと私も思うのです。


同意し過ぎて泣けたのが以下の項目。


・排便後の残便感(テネスムス)
・便とガスの区別が困難
・便失禁


これは、全て直腸の機能異常だそうです。


例えば病状が多少酷くても、自宅で落ち着いて療養している環境であれば、
任意のタイミングでトイレを使えるので、入院せずとも多少落ち着くまで
やり過ごすことはできます。長い時間便座に座り、それ以外の時間は、
布団の中でじっとしていれば、便の回数そのものは減るかもしれません。
しかし、「いつ失禁するかわからない」という状態では、外出を躊躇うのも
無理はありません。


しかしながら、現在の診断基準では上記のような項目は、
比較的軽視されやすいものでありつつ、患者自身の生活の質に大きく関わる
項目であり、根気強く患者が医師に訴えていかなければならないものなの
だそうです。ををを!


そして、全身症状として現れる貧血症状(倦怠感、立ち眩み)も、
血便 → ヘモグロビン欠乏 → 血液中の酸素不足、、、という因果関係があり、
「そういえば、便回数が減ってても、血便が酷いと疲れやすいよなぁ」と
思い出したり。


潰瘍性大腸炎は、確かに「難病」ですが、
寛解状態を維持さえできれば、生活の制限は何もありません。


しかし、潰瘍性大腸炎は、「寛解」と「再燃」を繰り返す病です。
「発病」や「再燃」の原因は現段階では解明されていません。


そんな中でも、「増悪因子」として従来から挙げられているのが、


・ストレス
・睡眠不足
・禁煙(もともと喫煙習慣のある人が急に禁煙すると再燃しやすい)


です。


私は、幸いにも今年の7月頃から寛解に持ち込むことができて、維持できています。
冗談みたいな話ですが、ネット上の七夕のお願いで、
「すかしっ屁が常に成功しますように」
と書き込んだあたりから寛解に持ち込むことができました。
と同時に、仕事のペースも意識して少し落としてみたり。
多分、今年の節電ムードも関係していたのだと思う。19時くらいに冷房切れたし。


そして、今後も寛解状態を維持するのであれば、
ストレスと睡眠不足もそうですが、薬を飲み続けることが重要だと思います。
(現在は、ペンタサの500mgの錠剤を一日に8錠)
ストレスが強い環境下では、薬の副作用も出易いことも個人的に経験しています。
だからといって、薬を中断してしまっては炎症は酷くなるばかりです。


その為には、自分の体の状態に常に「気付ける」こと。
利己的な自分の体に気を配る心の余裕を持つこと。


生きた心地を感じないまま、自棄的な努力をダラダラ続けてしまっていないか、
常に注意していなければならないと思います。


今回の講演会は、大変勉強になりました。


「軽視されがちなもの」、他にはないでしょうか?



まぁ、一日下痢で苦しんで直るんだったら3万でもいいかもしれない。
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