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イスチの減速するブログ
カングースタイル(仮)
美術保存修復センターさんにて。
横浜の大通り公園近くのビルの一室。
20171112_1.jpg


職場の総務からのメールで案内のあったカルチャー教室の一覧を見て、
「絵画修復基礎講座」という講座に興味を持ちました(なぜ)。


座学2時間、実習2時間の2回講座。日程と会場と講師はそれぞれ別。
受講代金は事前振り込みで、確か3500円くらい。
しかし、座学の方は参加し忘れました(汗)。すみません。。。


という訳で実習だけ参加。
汚れの種類(ホコリ、カビ、ネズミの糞とか)、
湿度で伸び縮みするキャンバスの緩みや劣化(布が脆くなる)、
絵の具の固着力の低下(キャンバスの上の絵の具は動かない)
などの説明を軽く聞いた後、テーブルごとに3人1グループに。


実際に、良い感じに古びた手ごろな大きさの絵画が、
それぞれのグループに配布されました。
我々グループの担当は、キャンバスじゃなくて、
板に描かれたバラ。
20171112_2.jpg


この絵画は油彩のはずですが、一部の色で他の画材を
使っている可能性も充分あり得るとの事なので
(油彩とアクリル絵の具を一つの絵画で使ったりとか)、
色の部位ごとに、綿棒に含ませた水と溶剤で色落ちチェック。


この日は、水とミネスピ(ミネラルスピリットの略)の2種のみの
確認でしたが、他にも汚れの種類に応じて(タバコのヤニとか)、
pHの異なる水や、エタノールなどの溶剤を使ったりもするそうです。
20171112_6.jpg


色落ちが無いことを確認したら、絵画全体のクリーニング作業。
大きな脱脂綿の袋が配布されました。
20171112_3.jpg


クリーニングする部位に応じて綿のボリューム感を調整する
必要があるとの事で、自分で脱脂綿を割いて竹串に巻き付けます。
市販の綿棒みたいな水滴型にするのはなかなか難しいですが、
とりあえずこんな感じで作ってみました。
20171112_4.jpg


あとは、ひたすらクリーニング。
適度に水を含ませた自作綿棒を軽くトントン叩くように
絵画の表面に当てて、ホコリや汚れを綿棒に移していく作業。


溶剤チェックは予め行っていますが、万が一、絵の具が綿棒に
移行することが見つかったときに、すぐに作業中断できるように、
綿棒を横にスライドさせるような動きは厳禁。かなり地道な作業。
いっそ濡れ雑巾でササっと拭いてしまいたい。


それでもまぁ、終了時間までは無難に作業したつもりです。
こんな感じで汚れも取れました。
20171112_5.jpg


チマチマした作業への適正は、普通の人よりあると思ってましたが、
作業後の達成感とか自己実現のツボがわからず、ちょっと苦戦(笑)。


絵画修復の基本理念の一つに、「可逆性」というものがあるそうです。
「元の状態に戻れること」を意味するそうですが、この説明のときに、
講師の先生が「後世の修復家にバトンを渡すような」という言葉を
添えたことが印象に残っています。


ワタシは、「自分ならこう描くのに」とか、卑しい私心に囚われてないと、
楽しく没頭できない人間の器のようです。
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